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ロック~わんこの島~

2週連続試写会☆イェイッ(*^^)v

昨日、「ロック~わんこの島~」を見てきました。

実話をもとに作られた映画だけあって、過去の実際の映像も使った、
ドキュメンタリー風な映画になっておりました。

舞台は2000年8月、大噴火した三宅島。
2000年!?
三宅島の噴火って、そんなに前のことでしたっけ?
というのが第一印象でした。

「噴火」「避難」「犬」がテーマの映画ということで、私は勝手に、
「避難するのに犬は連れていけないから」「嫌だーーー!」という、
いわゆる「マリと子犬の物語」的なストーリーを予想してたんですが、
違いました(^^ゞ

上越の地震や、東北の地震、福島の原発のように避難が緊急じゃなかったようで、
三宅島はちゃんとペットの避難も実施されたんですね。

住みなれた土地を追われ、慣れない暮らしで不自由しながらも助け合い、
いつか必ず家族(犬も含め)で帰るんだと信じて頑張った一家の映画。

災害がテーマですが、終始コメディータッチで、笑いとともに見れます。
特にタクシーの運転手はポイントです!
彼の愛犬は絶対パグです(笑)
これから見にいく方は、かなり注意して見てみてくださいね!

ロックの扱いについては少々疑問が残る映画でございました。
個人的にね。



三宅島で民宿「たいよう」を営む野山家。
野山家の1人息子:芯(土師野隆之介)は、
祖母(倍賞美津子)の家の犬が産んだ子犬を1匹もらい、ロックと名づける。

「世話をサボったら捨てるからね」と母(麻生久美子)にきつく言われ、
芯は毎日毎日一生懸命ロックの世話をした。(でも2度捨てられ、探しに行った。)

そんなある日、三宅島の噴火が起こる。
次々と周囲が避難していく中、なんとか島に残ろうとする野山一家。
しかし日に日に噴火は酷くなり、せめて子どもだけはと芯だけ東京へ避難することになる。
行きたくないと駄々をこねる芯を一喝し、車に乗せる母。
火山灰の降り積もる道路を走り去る車、必死に追いかけるロック。

その後全島民に避難命令が出て、祖母の愛犬が老衰で亡くなったのも期に、
残る家族も東京へ避難することに。
ロックもゲージに入れられ港へと運ばれるが、積み込みのどさくさで鍵を壊して脱走。
それが分かったのは、船が東京に着いてからだった。

きっとロックは生きていると信じて、慣れない生活と闘う野山一家。
芯は毎日避難動物センターを訪れては、ロックの消息を調べる。
そんなある日の真夜中、野山家に「ロックと見られる犬が保護された」と連絡が入る。
運ばれてきた犬は灰や泥にまみれ、瀕死の危険状態。
しかし一目でロックだと分かった家族は、懸命に名を呼び、ロックは一命を取り留める。

元気になったロックだが、センターの狭い部屋、慣れない環境にまた体調を崩す。
このままでは死んでしまうからと、センターの獣医はロックを里子に出すことを野山家に勧める。
一緒に島に帰るんだと受け入れない野山家だが、帰島に見通しがたたないことを知り、
泣く泣く承諾書にサインをする。
しかし、別室でこっそり父(佐藤隆太)は、里親になる夫婦に土下座をし、
「いつか島に帰れる日が来たら、ロックを息子に返してやってほしい」と頼みこんでいた。

それから4年の月日が流れ、ようやく島に帰れることになる。
父は早速ロックを返してもらおうと、獣医に連絡を取るが、
「もう4年も経って、ロックは別の名になり新しい家族とともに幸せに暮らしているのだから、
また引きはがすべきではない」と諭される。
諦めきれない父はせめて会いたい、会ってロックの気持ちを確かめたいと粘り、
なんとか会ってもらえることになる。

とある公園の橋の上。
野山一家と獣医がロックが来るのを待っている。
橋の反対側に現れた里親夫婦とロック。
芯は必死に愛犬の名を呼ぶ。反応がない。何度も呼ぶ。叫ぶ。
するとロックは思い出し、吠え、走りだそうとした。
リードを放してやる里親。ロックは走って走って芯に跳びついた。

そして家族で島に帰ってきた野山家。
灰に埋もれた我が家の掃除が、最初の仕事。
島には緑も花も戻りつつあった。

******************************************
という映画でございます。

どうですか?
ロックの新しい里親が可哀そうすぎませんかね?
「何年か分からないけど預かってください、後で返して」って都合良すぎでしょ。

あと3年経ってもし元飼い主が「そらを返してください」って言っても、
私は絶対返さないし、そらだって絶対帰りたくないはず!!!

ま、そらは虐待されてたから帰りたくないのは当たり前だけど、
ロックは愛されて愛されまくってたから、4年間会ってなくてもやっぱり元の家族の方を
選ぶんだろうか。

でも島で悲惨な目に会って、自分は捨てられたんだと1度気持ちは切れたと思うんだよね。
で、ようやく再会できたのに一緒に暮らせなくて、さらに傷ついたはず。
で、新しい家族に貰われて、最初の1年は「ロック」と呼ばれ暮らしていたのに、
別の名前で呼ばれるようになり、ここで気持ちは切り替わったと思うんだ。
っていうか、切り替えなければ生きていけないでしょう。

なのにまた、人間の都合で飼い主変更。
どうなんだろうなあ、それって。
新しい里親が全然世話をしないダメ飼い主だったならまだしも、
映画の感じだとめっちゃ愛されてたっぽいし。

とまあ、せっかくの感動映画に文句をつけちゃいけませんね。
ロック役はゴールデンレトリバーだったんですが、マリ(柴)と同じで、
「さあここでお涙ちょうだい!」のシーンには若干向いてないですよね(笑)
穏やかすぎるっていうか。(柴はクールすぎだし)
ソウイウ点では、ラブラドールの方が良かったのかも?

「マリと~」のように、被災地でどう犬が過ごしたかっていう画がないし、
犬はおまけで、とにかく家族愛が描かれている映画ですよ。
タイトルの割にはね。

by kyonmo | 2011-07-15 23:59 | お芝居 | Comments(2)

Commented by thepugetsound at 2011-07-26 02:48
ふふ、笑っちゃいますね。タイトルに「犬」を使えば、集客数が伸びやすいのかもね。本当に観客に訴えたいなら、ドキュメンタリーにしたらいいのにね。
Commented by kyonmo at 2011-07-28 00:55
>shokoさん そう!どんなに上手い俳優や子役がいても、
動物の演技にはかないませんもんね。
犬が出てたら、とにかくお涙はちょうだい出来ますから。
小難しい社会派映像だと、誰も見向きもしない悲しい世の中であります。

ちなみにこの映画のテーマ曲は小田和正でした。
とことん泣かせる気満々(笑)