『つやのよる』

2013年2本目は『つやのよる』です。
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原作も読んでないし、予告を見た記憶もないし、
どんな話か全然分からないけど、
映画館に置いてあったこのチラシを見て、
「阿部ちゃんをとりまく愛憎劇かな~」
と勝手に思いこんで、阿部寛好きな私は出かけてしまいました。

しかし…。
期待していた阿部寛ではなかった(-"-)

ある意味、中心人物ではあるけれど、
別に彼を取り合って女がどうこう、っていう展開じゃなかった。


今日は母が予定が付かず1人で行ったんですが、
映画館には私を含めお客は5人だけ。

オバちゃん2人、30代女性2名、おっさん1名。

おっちゃん、勇気あるなあ~。
誰かのファンかな?風吹ジュンとか?
残念ながら、彼女のベッドシーンはなかったね(笑)

野波麻帆さんの脱ぎっぷりが見たい人はぜひ見に行ってください。

ストーリーは…好き嫌いが分かれるタイプの映画です。



痩せこけて、目ばかりがギョロギョロした男が1人、
台所で包丁を研いでいる。

男の名は松生春二(阿部寛)。

松生は研ぎ終えた包丁を袋に入れ、古ぼけた自転車に乗り、
山の上に立つ病院に向かう。
その病院には松生の妻:艶が入院していた。

たくさんのコードが繋がれ、もはや自力で目覚めることはない妻を見降ろし、
松生は包丁を振りおろそうとするが、とうとう諦め、ガックリと力を落とす。

そこへ病室に入ってきた看護士(田畑智子)が、
「奥さまはもう…、先生が今後のことについてお話したいと…」
と、声をかけるが、松生は応じない。

自宅に駆け戻り、取り憑かれたように何かを探し始める松生。
彼は数人の男の名前をリストアップし、次々と連絡を取り始めた。


「艶の従兄の妻」

小説家:石田(羽場裕一)は、自分の作品が受賞するかどうかの連絡を待っていた。
石田の妻:環希(小泉今日子)も、編集者とともに、電話を待っていた。
そんな時、電話が鳴り始める。
しかしその電話は、松生からだった。

「あなたの従妹がもうすぐ死にますよ。あなた、12歳の艶を襲って処女を奪ったんですよね」
といきなり松生に告げられ、動揺する石田だったが、その場は濁して電話を切る。

その直後、待望の電話があり、石田は賞を受賞した。

マスコミに注目され、取材に忙しい毎日を送る石田。
その取材先に、以前石田が編集者だった頃担当していた女作家(荻野目慶子)が
訪ねてくる。
実は石田はその女作家と不倫の関係だった。
石田と女作家は、ベッドの上でまるで獣のような情事に及ぶ。

石田の受賞を祝うパーティーが開かれた。
石田と環希は関係者たちに挨拶にまわる。
そんな時、例の女作家が現れる。
「艶の見舞いに行くなら私も行きたい」と観光パンフレットまで用意していた。

何とかその場をごまかした石田。
石田が席を外した時、環希が女作家に歩み寄る。
受賞祝いの花のお礼をいいつつ、夫の不倫相手に嫌みを言わずにはいられない環希。
売られたケンカは受けて立つ女作家。
2人の怒りは爆発し、ワインをぶっかけあい、掴みかかり、殴り合いに発展。

女作家は係員につかみだされ、石田は初めて見た「環希の激しい一面」に、
ただおろおろするしかなかった。

「艶の最初の夫の愛人」

工務店で働く湊(野波麻帆)は、社長(渡辺いっけい)と関係を持っている。
社長との情事のあと、泊まりを断り、ホテルの前で別れた湊。
担当しているアパートに予約が入り、その契約書類を届けるため、
大家である太田(岸谷五朗)の家に行く。

変わりものの太田は、家族とは別に、敷地内にある離れで暮らしていた。
夜分にもかかわらず、太田は湊に上がって行けという。

書類を渡して帰ろうとする湊を、太田は寝床へ誘う。
「僕、真珠を入れてるんだ」と。
その怪しい空気に、湊は自ら服を脱ぎ、太田に抱かれる。

情事のあと、松生から電話が入る。
艶の最初の夫は太田だったのだ。

予約のあった部屋は結局契約に至らなかった。
このまま、僕のアパートが埋まらなければ、結婚して欲しいと言う太田。
戸惑う湊だったが、時を同じくして社長との不倫がばれ、社長の妻には嫌みを言われ、
社長からはしばらく会えないと言い渡されてしまう。

太田のもとへ向かう湊だったが、太田は留守。
「今、大島にいる。艶の見舞いに行ってきた」と電話がかかってきたのは、
それから間もなくのことだった。
落ち込んだ様子の太田に、「早く帰ってきて」と温かい言葉をかける湊であった。

大島では。

松生が近所の少年の助けをかり、艶のパソコンを調べ始めていた。
いかがわしい業者メールに混じり、橋本という男からのメールを発見する。
機械に疎い松生は、少年に頼み、その男にメールを送ってもらった。

「艶の愛人だったかもしれない男の妻」

サキ子(風吹ジュン)は日曜日ごとに電車で海へ行く。
そこは3年前に夫が入水自殺した場所であった。
自殺の原因も分からず、夫がなぜ死なねばならなかったのか、悩む日々。
息子は遺品を処分しようと提案するが、サキ子にはその決心がつかない。

ある日、夫のパソコンに、見知らぬマツオと名乗る人からメールが届く。
マツオの妻が、以前から夫とメールをやりとりしていて、
今、その妻は末期癌で死にそうだ、という文面だった。
サキ子はマツオとその妻に会う決心をし、大島へ行く。

大島で松生に会ったサキ子。
病院に案内しようとする松生に、「先に食事したい、土産を見たい」などと言い、
なかなか艶に会いに行かないサキ子。

松生の古い自転車の荷台に乗り、サキ子は病院へ。
そこにいたのは、コードで生きながらえている、病人だけ。

海辺に移動した松生とサキ子。
松生はサキ子に、橋本が艶に送ったメールの文面を聞かせる。
それはサキ子にとって、信じたくない、聞くに堪えないものばかり。
サキ子は砂浜に泣き崩れた。

「艶がストーカーしていた男の恋人」

大島の美容室で働く百々子(真木よう子)。
恋人の優(永山絢斗)はスナックを経営している。
優は女にもてて、だらしがなく、百々子はいつも不安にかられていた。

優はいろんな女性と関係しているが、艶とは関係を持たず、
激しく関係を迫る艶に、しつこくストーカーされていた。

そんな時、若い女性が子どもを連れて島にやってきた。
女性の名はゆかりと言い、実は優が高校生の時に妊娠させた女性だったのだ。

特に復縁を迫るわけでもなく、会いに来ただけだというゆかり。

次の日、ゆかりの子どもが行方不明になり、松生が逮捕される。
艶が優に執着していたので、嫉妬から松生が優の子どもをさらったのではないか、
とのことだった。
百々子は、夢うつつに過去を思い出す。
優を探して、鬼の形相で島を彷徨う艶を、つかず離れず後をついて歩く松生の姿。
松生は確かに深く艶を愛していた。
そんな風に愛されたら、嬉しいだろう…と、百々子は優にポツリと語った。

ゆかりの子どもは、近所の少年と仲良くなり、遊んでいて帰りが遅くなっただけであった。
松生は無事釈放される。

「艶のために父親から捨てられた娘」

麻千子(クツ那汐里)は、大学の教授(奥田瑛二)と不倫をしている。
麻千子が子どもの頃、父(=松生)は女の人(=艶)を作って出て行ってしまった。
そんなこともあり、麻千子は男女のあり方について、常に不信を感じていた。

麻千子の母(大竹しのぶ)は、女手ひとつで子どもを育てあげた。
リビングに、かつての夫:松生と艶が写った雑誌の切り抜きを額に入れて飾り、
時折ぼうっとそれを眺めている。
その姿が麻千子には理解できない。

艶が危篤だと知った2人は、大島に向かう。
病院で母は麻千子に「艶には自分1人で会いたい」と言い、1人で病室に向かう。
病室には誰もいなかった。
コードに繋がれた艶を冷たく見降ろした母は、いきなり病衣の胸元を開ける。
予想外に小ぶりで形の良い乳房が露わになる。
そこには松生が付けたと思われる、たくさんの歯型。

ちょうどそこに帰ってきた松生は、病室に前妻がいるのを見るや否や、
走って逃げだす。
病院を飛び出した松生は、外のベンチに座り、タバコを吸い始める。

それをロビーから見かけた麻千子。
おもむろに松生の横に座り、「タバコ1本ください」と声をかける。
ぶっきらぼうに差し出されたタバコに火をつけ、吸ってみる。
せき込む彼女を不審げに見る松生。

「幸せですか?」突然、麻千子は父に問う。
「いきなり幸せかと聞かれても…」と答えに詰まる松生は、
それでも食い下がって問うてくる若い女性の顔を見て、そして気付いた。
12年前に捨てた、自分の娘だと。

タバコを放り出して、松生は逃げた。

麻千子は母と東京に戻り、2人で飲もうと誘う。
不倫相手の教授と会うのに使うバーで、2人は乾杯した。
母が頼んだのは、父と2人でよく飲んだというお酒。

そんな時、教授が女子大生を連れてバーに来る。
挨拶を交わした教授を見て、母が「ちょっと私の好みだわ」と言うのを聞き、
複雑な思いにかられる麻千子。

店のトイレで麻千子は先ほどの女子大生に絡まれる。
「自分は教授を本気で愛しているから、あなたは手をひいて」と。
自分は、確かに教授を愛していない。
「お連れの女性が寄ってトイレで座り込んでます」と教授に告げ、
麻千子は、教授と別れることにした。

その頃大島では。

息を引き取った艶の通夜が営まれていた。
世話役と僧侶が帰り、家の中には艶の棺と松生だけ。
参列してくれる人はただの1人もなかった。

松生は艶の顔をのぞき込み、幸せそうに言う。

お前が想いをかけたたくさんの男たちは、今ここに誰もいない。
いるのは俺だけだ、と。

人の気配がして振り向くと、そこには艶の担当だった看護士と少年が1人。
パソコンを教えてくれたり、松生が逮捕される原因を作った少年は、
あの看護士の息子だったのだ。

「かあちゃんは家で松生の話ばっかするんだぜ」
そう少年はいたずらっぽく笑う。
顔を赤らめて、少年をたしなめる看護士。

「まつお!艶の顔、見せてよ」
少年と看護士は松生とともに、棺の艶を眺めた。

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ついに最後まで、艶の顔は出ませんでした。
でたのは「胸」だけ。
しかも歯形つき…。
印象的ですね(>_<)

大島葉子さんという女優さんが艶役なんだそうですが、
胸の美しさで選ばれたらしいです。
へー。

男関係が派手で、結婚してもひたすらイイ男探しする女性なら、
なんとなく巨乳バイ~ンなイメージだけど(笑)
それだと下品になりすぎちゃうのかな。

阿部寛の荒みっぷりが切ないお話でした。
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by kyonmo | 2013-02-01 23:59 | シゴト | Trackback | Comments(2)

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Commented by スー at 2013-07-24 20:59 x
歯型ではなく乳がんの手術の痕では?
Commented by kyonmo at 2013-07-30 23:20
>スーさん
コメントありがとうございます。
私も、映画を見た後あの「艶の胸の傷」についてよく分からなくて、
で、検索したら、「ぴあ」の行定監督のインタビュー記事を見つけたんです。
その記事に「松生が艶の胸に歯形を付けて…」って書いてあったので、
おそらくあれは、手術痕ではなく、歯型で良いと思われます。
「つやのよる 艶の胸の歯型」で、検索してみてください。