人気ブログランキング | 話題のタグを見る

父との別れ9

16日のこと。

斎場に着き、お坊様の読経の後、父と最後のお別れをします。
1日に何軒あるのか知らないけれど、係員が超手慣れていて、流れ作業的。
「ハイハイ、後がつかえてますのでサッサとね~」という感じなのが気になる。

最後のお別れも済み、父は喪主である母と付き添いの兄と一緒に炉の前に移動。
私を含めその他親族は、ガラスを隔てた「お別れ通路」から、見守ります。
ガラスの向こうには炉が6つくらいはあったでしょうか。
2つ隣の炉には、すでに火が入ってます。
父の棺が炉に入って行き、扉が閉まったあたりで叔父・叔母号泣。
この斎場では点火スイッチを喪主に押させる決まりのようで。
さすがの母も号泣し、なかなかスイッチが押せません。
そんな母の背中を見て、私も号泣。
スイッチを押す瞬間の母の気持ちは、想像もできませんよ。

10:30に火入れしまして、収骨までには1時間半ほどかかります。
その間、親族控室で昼食。
昨晩の通夜とは親族の顔ぶれが微妙に違うのにようやく気付く私。
大学生になってから親戚巡りに参加していなかったので、サッパリ顔が分かりません。
通夜に来てくれた親戚は、自己紹介をしあったので分かるのですが…。

12:00になり収骨の部屋へ移動。
真っ白な骨になり、まだ熱々な状態の父を見て、
祖母が「まだ最後のお別れもしていないのに、勝手に火を入れて!(怒)」などと叫ぶ。
みんなビックリ。
悲しみのあまり、混乱しちゃったのでしょうか…。
母と兄から始まり、みんなでお骨を収めていきます。
係のお兄さんが汗だくでお骨をバキバキ砕いている姿は、複雑でした(-"-)
そのままでは壺に収まらないってのは理解できるんですけど、
頭蓋骨を4等分?に割るのは、さすがに眉にシワがよりましたよ。
なんでも、壺の中で座禅を組んでいるような順番で収めたことになるそうです。
溢れんばかりにたっぷり詰め込まされました。

最後に何やらパンフを渡されて、なんだろうと思って見てみたら、
墓地買いませんか?の営業パンフでした\(゜ロ\)(/ロ゜)/
こんな時までシッカリ営業ですか!!

お骨を抱えて、今度は葬儀場へ移動。
「控室で休憩」と言うのがやたらと多いスケジュールなので、お茶汲みOLは忙しい。
斎場も葬儀場も、霊安室かと思うくらい冷房効き過ぎで寒い!
この季節に、熱いコーヒーが大人気。
13:00から進行係のお姉さんと打ち合わせ。
結婚式の時も思いましたが、司会係の方はやっぱりいい声してるなーと変に感動。
兄が大手建設会社に勤めているため、関係会社から弔電の数が半端ない☆
どれを読んでどれを読まないかを選ぶのに、兄パニック。
そんなこんなしてるうちに、葬儀会場に移動し、席順や進行の確認が始まる。
祭壇が異常に豪華なのと、会場の広さにビックリ。
使い回しのクセに、これでいくらとるんだ?と余計なことが頭をよぎる私。

リハが終わり、母と兄、私とダンナさんの4人は、
会場入り口で「お迎え」をするのですが、参列者の多さにこれまたビックリ。
「このたびは…」と言ってくださる方の8割は私の知らない人でしたが、
父にはこんなに泣いてくれる人がいるのだなあと、また変に感動。
会場の広さにビックリしたのに、参列者が収まりきらない!!
追加のイスをどんどん出してもらいましたが、会場を溢れて葬儀場の玄関付近まで列が。
祭壇が豪華なのと、広い会場を選んだ理由が分かりましたよ。

14:00から葬儀。
相変わらず読経が長いのですが、合間にお坊さんがシンバル?みたいなやつを回転させて、
ガラガラガラガラ~とすんごい音がなるんで、気になって仕方がありません。
日蓮宗の読経ってこんなに賑やかだったっけ?
読経も長いけど、参列者が多いだけに焼香も時間がかかります。
母と兄、私とダンナさんは、葬儀場の玄関付近でお見送り。
雨の中わざわざ出かけてくださった皆さま、ありがとうございました<(_ _)>

またしばしの休憩を挟み、今度は親族だけで七日法要。
通夜からこれで何度目だ?というお坊さんの読経を聞いていて、
たぶんそれぞれ違う経を読んでいるのだろうけど、頭の中が麻痺して全部同じに聞こえる私。
母、疲れが出たのか、居眠り(>_<)
宗派の違う例の叔父軍団も、「まだか?そろそろ終わりか?」などとボソボソ言い出す。
葬儀を2軒かけ持ったお坊さんの声も、かなり限界なんですが、
それでも大きな声でしっかり経をあげてくださいました。
ちなみにこのお坊さん、いつも世話になってるお寺が派遣してくれた臨時のお坊さんなんですが、
自分の子どもが小学生の時、少年野球の監督をしていたそうで、
同じ時期に、父は少年野球の審判連盟に入っていましたので、面識があるのだとか。

これも「縁」というヤツなのでしょうね。

つづく。

by kyonmo | 2009-07-25 10:25 | シゴト | Comments(2)

Commented by asuka_ibuki at 2009-07-26 00:13
斎場で冷たい流れ作業的なのは 理由があるそうですょ・・・
なんでも本当の最後のお別れになるときだから 感情的になられ
ては困るんだそうです・・・一緒に炉の中に入ってしまいかねない
人もいるとか・・・だそうで 冷静にお見送りができるように雰囲気
を作ってるんだそうです。
しかし・・・喪主が点火するんですか!それは辛いですね。。。
なかなか押せなかった お母さまの気持ち お察ししますょ。
叔父様軍団の まだか?って言葉はお父様聞いてらっしゃいま
すよ・・・父の初七日法要の時に 甥っ子が「じいちゃんや!」って
指を指しましたょ^^;まだ うろうろしてたようです^^
Commented by kyonmo at 2009-07-26 16:18
>asukaさん 確かに!
一緒にしんみりと泣かれでもしたら、嫌だ!!焼かない!!って言ってしまいそうですものね。
喫茶のお姉さんたちまでロボットのようでしたよ。
曾祖父母の時は、問答無用で係員が点火ボタン押してた気がするんですが、
苦情でもでたんですかね?
でも酷なことだと思います。
葬儀場にミーナさんを連れていけば、父を見つけてくれたかもですね(笑)