『かぐや姫の物語』

試写会が当たったので観に行ってきました「かぐや姫の物語」。
ジブリです。

「風立ちぬ」の時もそうでしたが、
ジブリの試写会だけ持ち物検査がある(-"-)
録画機器を持っていたら、没収されるのだそうな。
でも携帯やスマホは可。

中途半端な検査だなあ~。

しかもカバンは見るが、買い物袋の中はノーチェック。
いいのか?

ま、録画する気はさらさらないので、いいんだけど。

念のため、あらすじと感想も、映画が公開されてから書こうっと。
(日付は11/7ですが、アップしたのは11/29日ですので、通報しないでね)


さて映画のお話を。


うーん…って、見終わった後言ってしまう映画でした(笑)

音楽は素晴らしいし、和風アニメも美しいし、躍動感もあって素敵なんだけど、
「THE竹取物語」で、最後にどんでん返しがあるわけでもなく、
ああ、やっぱりそう終わるのね…みんな、不幸になるのね…な感じ。

それこそが人が生きている上で避けて通れない「罪と罰」なのかもしれないけど。

しかも、「今は昔~」と古文で始まるし、上映時間が2時間越えなので、
子どもにはちょっと向かないかも。

もちろん原作にはないキャラもいるし、違う展開もあるけど、
95%原作だと、私は思う。

ただ!
お亡くなりになった地井武男さんが、翁を演じておられますが、
かぐや姫への愛情に溢れた、絞り出すような声が何とも胸を打ちます。
それだけで観に行く価値ありとも言える。

この映画は声を先に収録して、後で絵を合わせるという作り方なので、
キャラが声優さんに似せて描かれている人もいて、それもまた笑えます。

愛しの上川さんがチャラ男役だったのは残念だけど(笑)





今となっては昔のこと、竹取りの翁という者がいました。
山に入って竹を取っては、籠やザルなどさまざまな物を作っていた。
名前は「さぬきの造」と言いました。

ある日、彼が竹を切っていると、根元が光る竹が一本ありました。
不思議に思って近寄ってみると、竹は中から光っているようでした。
慎重に竹を切って、筒の中を見ると、とても小さい女の子が美しい着物を着て、寝ていました。
「子どもがいない自分たちに、神様が授けてくれたに違いない」
と翁は思い、大事に家に連れて帰りました。

家に帰り、妻の媼に見せると、小さな人は人間の赤ん坊に変わりました。
媼は翁が作った上等の籠を手土産に、近所の若い女性に乳をもらいに行こうとしましたが、
なんと、媼の乳が出るようになったので、自分たちで育てることができました。

赤ん坊は異常な早さで成長していき、あっという間に歩けるようになりました。
その成長の早さから、近所の子供たちには「たけのこ」と呼ばれ、それが名前になりました。
竹の子は好奇心が強く、翁について野山に入った時、
はぐれてイノシシに襲われそうになりました。

竹の子の危機を救ったのは、「捨丸」という少年でした。
近所では年長の捨丸は、子どもたちから慕われ、竹の子も彼が大好きになりました。

竹の子は里の子どもたちが歌うわらべ唄を、教えられる前に知っていました。
なぜ知っているのか、捨丸たちは不思議がりますが、
多少メロディーが違う竹の子が歌うわらべ唄は、とても美しいものでした。

その頃、翁が竹を取る時に、黄金や美しい着物が入っている竹を見つけることが増えました。
翁はそれを、「神が竹の子を、姫として高貴な人間に育てなさい」と言っているのだと思い、
頻繁に都に通っては、土地を買い、屋敷を立て、賄賂で身分を得、環境を整えていきました。

準備が整い、翁と媼は竹の子を車に乗せ、都へと向かいました。
竹の子が目を覚ますと、そこは見たこともない煌びやかで広々とした御殿でした。
はしゃぐ竹の子の前に、顔を白塗りにして立派な着物を着た翁と媼が現れました。
竹の子はそれを見て大笑いし、色とりどりの着物を与えられ、上機嫌。
山での暮らしなど、忘れてしまったかのようでした。

そこに教育係として相模という女性が現れます。
相模はオテンバな竹の子を見て、育てがいがあると顔をしかめますが、
読み書き、歌、琴、礼儀作法、身だしなみ、など、
高貴な姫に必要なことを厳しく教えました。

ヤル気のない竹の子でしたが、覚えは早く、翁が様子を見に来た時だけ
素晴しい腕前を披露するなど、調子の良いことをしては、
稽古を抜け出し、媼が敷地の片隅に作った粗末な小屋と裏庭に行っては、
機織りや庭いじりをして過ごしていました。
 
そんな竹の子も初潮を迎え、それを知った翁は、髪を結い上げる儀式を手配しました。
そして翁は「斎部のあきた」に、姫の名前を付けてもらえるようお願いした。
あきたは素晴しい琴を披露する美しい少女を見て感激し、「なよたけのかぐや姫」と名づけました。

かぐや姫の名付けを祝う宴が開かれ、たくさんの人が屋敷に集まりました。
そして三日間、盛大な酒盛りが行われ、詩歌や舞などいろいろな遊びを催されたが、
かぐや姫本人は女童とともに、御簾の奥に閉じ込められ、つまらない思いをしていました。

そんな時、酔っ払った男が「かぐや姫を見せろ」と騒ぎだしました。
「しきたりだから、それはできない」と翁は断りましたが、「どうせたいした器量でもないのだろう」
「金で買った身分で、もともと卑しい田舎者のくせに」などと侮辱され、
かぐや姫は怒り、着物を捨て屋敷を飛び出し、走って走って、懐かしい山へ帰ってしまいました。

しかし、昔の我が家はもう他人が住んでいて、汚れたかぐや姫は乞食だと思われてしまいます。
恵んでもらった握り飯を食べながら、捨丸の家に行くと、そこには壊れた家の跡しかなく、
近くにいた男に、「彼らは流浪の集団で、各地を転々として茶碗などを作っている」
「次にこの辺りに来るのは10年後だろう」と教えられ、失意の底に落とされたかぐや姫は、
雪の中に倒れ込んでしまいました。

ただただ真っ白で、何もない世界。
かぐや姫は、その景色に見覚えがあると思いました。

ふと目を覚ますと、もとの都の屋敷の御簾の中。
着物もちゃんの着ていて、蹴散らしたはずのふすまもそのまま。
宴は相変わらず続いていました。
かぐや姫は夢を見ていたようでした。

宴が終わり、街中に美しいかぐや姫の噂が流れ、
男たちはみな、姫を一目見たい、嫁に欲しいと屋敷に詰めかけました。
山のような文、山のような贈り物、
しかし、かぐや姫は全く嬉しくありませんでした。

噂はついに宮中へと及び、色好みと評判の五人の耳にも届いた。
彼らは初めは身分の低い者がそんなに美しいはずがないと笑い飛ばしますが、
斎部の秋田から姫の話を聞くや否や、我先にと姫の屋敷にかけつけました。

突然の貴公子たちの訪問に、翁は大喜び。
相模も「誰を選んでもあなたは幸せになれます」と、かぐや姫に好きな人を選ぶよう言いました。

石作の皇子・庫持の皇子・右大臣阿部のみむらじ・大納言大伴の御行・中納言石上のまろたり、
の5人は、口々にかぐや姫を古来の秘宝に例え、美しさを讃えました。
それを聞いたかぐや姫は「その宝を私にくださった人の宝に、私はなりましょう」と告げました。
秘宝は伝説上のものなので、手に入れようがなく、5人の貴公子はガッカリして帰って行きました。
その様子を見て、彼らに無理なら、自分たちはもっと無理だろうと悟った町の男たちは、
クモの子を散らすように去って行きました。

それこそが姫の狙いでした。
屋敷周りが静かになったので、姫は媼と女童をつれて花見に出かけます。
翁はショックで倒れそうになり、相模がもはや自分にできることはないと呆れて去ってしまっても、
姫は気にしませんでした。

美しい満開の桜の大木の下で、舞い散る花びらとともに、姫は駆け回ります。
ようやく手に入れた自由。
桜の花がとても美しくて、外に出られたのが嬉しくて、はしゃぐ姫でしたが、
小さな子にぶつかり、我に返ります。

転んでしまった子を起こそうとした姫の手から、さっと我が子を奪い取った町の女は、
ふかぶかと頭を下げ、そそくさと逃げるように去って行きました。

姫は自分の身分や環境を思い知らされ、あんなに楽しかった気持ちもすっかり消え、
屋敷に戻り、嫌がっていたお歯黒や眉を抜くことを受け入れました。

3年の月日が流れ、庫持の皇子が「蓬莱の玉の枝」を持って姫に会いに来ました。
きらびやかな枝を前に、皇子は姫に、いかに自分が苦労してこの枝を得たかを、
熱心に語りました。
翁は大喜びで、侍従に「夜伽の準備をせよ」と命令しました。
ついに結婚しなくてはならないのかと、姫が思ったその瞬間、庭が騒がしくなりました。
職人だという男たちが庭に詰めかけ、皇子が枝の代金を払ってくれないので、
側室となるという姫に請求しにきたのだと訴えました。
ふと見ると、御簾の向こうでこそこそと、玉の枝を抱えて去っていく皇子の姿がありました。
かぐや姫はおかしくなり、職人たちに十分な褒美を与えました。

次に右大臣が、「火鼠の皮衣」を持って現れました。
その布の輝きを自慢する右大臣に、
姫は「絶対に燃えないという言い伝えなので、庭で燃やしてみてください」と頼みました。
右大臣は嫌がりましたが、後には引けず、布を火にくべました。
散財して手に入れた美しい布は、あっという間に燃えてしまい、
右大臣は悔しがりながら、走り去ってしまいました。

大伴の大納言は、龍の頸にある「五色に光る珠」を手に入れようと、
嵐の海に舟を進めましたが、龍に会うどころか船が転覆しそうになり、
行方も分からなくなりました。

次に現れたのは石作の皇子。
石作の皇子は、伝説の宝物ではなく、一輪のレンゲの花をかぐや姫に渡しました。
「姫が本当に欲しいのは、伝説の宝物ではなく、まごころなのでは?」
と、かぐや姫への愛をとうとうと説く石作の皇子。

その言葉に胸を打たれるかぐや姫でしたが、そこに石作の皇子の北の方が!
北の方は、石作の皇子の口先だけの愛に騙され、
結局、仏門に入るを得なかった姫が何人もいると、
石作の皇子を叱り、ともに帰ってゆきました。

中納言は燕の巣を取ろうとしたはずみに転落し、腰を打って、亡くなりました。

ただ、結婚騒ぎから逃げたかっただけなのに、死人まで出てしまった。
かぐや姫はひどく落ち込みました。

5人の高貴な皇子が求婚に失敗したという噂を聞いた帝は、
「それはきっと私と一緒になりたいのだな。」と思い、
かぐや姫に宮中への出仕を命じました。

帝からの求婚に舞い上がる翁でしたが、
かぐや姫はかたくなに拒み、いっそ殺してくれと翁に頼むほどでした。

自分の求婚を断られたことなどない帝は驚き、「では自分から行こう。」と、
かぐや姫の屋敷へ出向き、琴を弾いている姫の部屋に侵入、
無理やり姫を宮中へ連れて行こうとしました。

するとかぐや姫は忽然と姿を消しました。
慌てふためく帝が、「無理強いしないから、姿を見せてくれ。」と頼むと、
再びかぐや姫は現れましたが、求婚は断固拒否。

それからというもの、かぐや姫は毎晩月を見上げ、琴を弾いていました。
その、あまりにも悲しそうな姿に、翁と媼は心配でなりません。
ある晩、2人はかぐや姫を問い詰めました。

するとかぐや姫は「月に帰りたくない!」とさめざめと泣くばかり。
そして姫は2人に告げました。
「自分は月の人間だ。帝に抱かれた時、もうここにはいたくないと、
無意識に月に助けを呼んでしまった。次の満月の日に、迎えが来るのだ。」と。

翁と媼は驚き、嘆き、悲しみました。

「竹の中にいるかぐやを見つけ、連れ帰り、大事に大事に育ててきたのだ。
どんな手を使っても、お前を月に帰しはしない!」と、
翁は次の日から、かぐや姫を守るために、屋敷の改装に取り掛かりました。


つづく
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by kyonmo | 2013-11-07 23:59 | お芝居 | Trackback | Comments(0)

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