真夏のオリオン
試写会に行ってきました。
今回は6月13日公開の『真夏のオリオン』。
終戦間近の日本海軍:潜水艦のお話です。
昨年あたりから、玉木宏が激ヤセしていて、
「ラブシャッフル」とかでも、可哀そうなくらい頬がこけてたから心配していたんですけど、
なるほど、この映画のためだったのかと、今さら気付く(^^ゞ
血色の良い、ふっくらな兵士はあの時代いませんものね。
しかも、過酷な潜水艦乗りに。
珍しくドランクドラゴンの鈴木が出ていて、
芝居どうこうは置いといて、役者として実力があっても塚地は出れないよなと、
同じ理由から妙に納得したのでした。
玉木宏は、今1番小中学生女子に人気のある俳優だそうです。
うーん、分かる気がします。
ジャニーズ若手とかにはない大人な雰囲気を持ちつつ、愛敬たっぷりだし、
黙っていればカッコイイのに、3枚目の役も似合うし。
なかなかお目が高いじゃないですか、少女たちよ(笑)
映画冒頭で「孫」が出てるので、主役:倉本(玉木宏)は絶対死なないと分かっているのに、
いざアメリカ軍に追い詰められて、最後の魚雷を発射する時には、
「うおー当たれ!アメリカ死ねー!!」
などと思ってしまったのは、私だけではあるまい(^^ゞ
日本の映画なんだから日本軍を応援してしまうのは自然のこととして、
主役の倉本艦長が負けなしってことは、その分敵国の兵士が鬼のように殺されているワケで、
何を正義として観るかによって「戦争」というものは、ずいぶん変わってしまうのだけど、
「戦争は悪」「戦争は2度としてはならない」
そんな単純なセリフで片付かない多くの過去や想いがあるのだと、
そう思わされる映画でした。
亡国のイージス、ローレライなどなど、闘う日本軍がなぜあんなにカッコイイのかは、
私が自衛隊好きなのももちろんあるのだけど、
とにかく一生懸命で真っすぐな、命をかけてでも何かを求めんとする男の姿は、
文句なしにカッコイイのだと思いました。
ま、黒髪・短髪・統制された行動・制服ってのが、私には超ストライクなんですけどね(笑)
それでは、あらすじです。
現代の日本。
倉本いずみ(北川景子)は、アメリカから届いた手紙を持って、
かつて祖父の部下であった鈴木(鈴木瑞穂)に会いに行った。
その手紙は、アメリカ海軍で輝かしい戦歴を持つ駆逐艦艦長の孫からの手紙であり、
手書きの古い楽譜が同封されていた。
その楽譜はいずみの祖母:有沢志津子がかつて作曲したもので、「真夏のオリオン」という名である。
なぜその楽譜がアメリカ軍の手に渡り、60年以上も保管されてきたのか。
それを知るために、いずみは祖父を知る最後の生き残りである鈴木に話を聞きに来たのである。
鈴木氏は過去を語り始めた。
舞台は1945年8月。第二次世界大戦末期、沖縄南東海域。
日本海軍はアメリカ軍の燃料補給を阻止するため、4隻の潜水艦で防衛陣を組んでいた。
最終防衛を任されたのは倉本孝行(玉木宏)。
そのひとつ前の海域には倉本の同期で日本海軍のエース:有沢義彦(堂珍嘉邦)がかまえている。
倉本は恋人である有沢の妹:有沢志津子(北川景子・二役)からお守りとしてもらった楽譜を胸に、
米軍を待ち構えていた。
そんな倉本の前にアメリカ軍の駆逐艦パーシバルが姿を現す。
パーシバルの艦長:マイク・スチュワートは歴戦の勇士であり、
最愛の弟を日本海軍の「回天(人間が乗った魚雷)」でやられていたのもあり、
日本軍撃滅にただならぬ闘志を燃やしていた。
最終防衛の倉本の前に現れたという事は、前2隻はもちろん、有沢が破れたということでもあった。
すぐさま魚雷を発射し、タンカー撃沈に成功した倉本は、部下の進言を無視し、
有沢救出に向かう。
有沢の艦はすでに海の底に沈んでいた。
かすかな金属音を探知し、モールス信号によって有沢に浮上を促すも、
タンカー護衛の任を捨て、倉本の潜水艦を追ってきたパーシバルによって爆雷を投下され、
有沢は帰らぬ人となり、倉本はパーシバルを撃沈するため、様々な策を凝らす。
有沢が死の間際にモールスによって伝えてくれた情報を元に、
相手の戦略を読み、先手を仕掛ける倉本。
しかし爆雷によって魚雷が故障、不利な状況に陥ってしまう。
「回天」の搭乗員である遠山(黄川田将也)・久保(三浦悠)は出撃許可を乞うが、
倉本はガンとして譲らない。
自分の船に乗ったものは、1人として死なせない…それが倉本の信条である。
撃沈されたと見せかけ、海底で起死回生の策を練る倉本。
残り1発の魚雷を修理中、魚雷を落とすまいと下敷きになって水雷員:森(松尾光次)が死ぬ。
倉本は森の死を無駄にしないよう、彼の死体を備品とともに、海中に射出。
潜水艦は沈没したと見せかけるためである。
お守りの楽譜を瓶に入れ、森に持たせた。
だが死体と楽譜を回収したスチュワートは偽装だと見抜き、さらなる攻撃に出る。
残りの回天2本を無人のまま、潜水艦と見立てて発射し、逃げだしたかのように見せかける倉本。
騙されたアメリカ軍の船に向けて、最後の魚雷を命中させるも、撃沈にはいたらず。
万策尽きた倉本は海面に浮上し、部下に退避を促すも、みな甲板に並び、逃げようとしない。
爆撃しようと進言する部下を無視し、潜水艦の上に並ぶ日本人を見つめるスチュワート。
「真夏のオリオンは吉兆のしるし」
オリオンが輝く空の下、それぞれの艦に急伝が入る。
「日本は降伏した」
お祭り騒ぎのアメリカ軍を見つめ、放心状態の日本軍。
遠山は倉本に銃を突きつけ、「今なら間に合う、潜水艦をヤツらの船にぶつけろ」と脅すが、
倉本は「自分達は生きるために戦うのだ。人間は兵器ではないのだ。」と拒否。
そして舞台は現代に戻る。
たった1枚の楽譜に様々な思いが込められているのだと分かったいずみは帰路につく。
鈴木はひとりハーモニカで「真夏のオリオン」を奏でるのであった。
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あらすじだけでは書ききれないのですが、
有沢・倉本vsスチュワートの戦いもかなりおもしろいです。
ヤン・ウェンリーvsラインハルト並の戦いです。
潜水艦内部のセットも魅力です!
ベテラン勢:吉田栄作、吹越満、益岡徹は文句なくカッコイイです。
北川景子は嫌いなんですが、ヒロインだけど出番は少ないので、OK☆
観る価値ありな作品だと思いますよっヽ(^o^)丿
by kyonmo | 2009-06-09 17:33 | お芝居 | Comments(4)
動かすんですもんね!
ターミネーター4に出てる なんとかって人が「マシニスト」のガリガリ
の俳優さんと同一人物だったり~これには驚きましたょ~!
なのに・・・私は・・・ρ(。。、) イジイジ・・・
私の若い頃の友達の彼氏が 潜水艦勤務だったんだけど ほんと
過酷だったようですょ~しかも親はもちろん彼女とか 連絡とったら
ダメだそうで・・・一度海に出ると 普通で半年とか消息不明になる
から 結局別れてしまいましたね~^^;
結婚でもしてて 数年経ってりゃ旦那の留守ばんざ~ぃ!なんだけ
どね~( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
太ったり痩せたり、筋肉つけたり…尊敬しちゃいます。
私も高校時代演劇部で、男の子役のために髪切ったりしましたけど、
残念ながら肉体改造は無理でしたねぇ(^^ゞ
お芝居続けてたら、くじけずにダイエット出来たかなあ…。
「旦那元気で留守」なのは良いですけど、旦那(彼氏)が消息不明ってのは、
ちょっと嫌ですねぇ。
そういえばハワイで潜水艦(観光用)に乗ったんですけど、
「浮き上がらなかったらどうしよう」とか「停電になったらどうしよう」とか、
考えちゃいましたよ。
いまさらですが、潜水艦を発明した人ってスゴイですー。
役を相当作りこんだって雑誌で言ってたので、
映画のために必死で痩せたんでしょうねぇ(T_T)
玉木宏、いいですよね☆
感じがいいって言うか、好感度高いというか。
永谷園のお茶漬け?のCMも、毎回美味しそうだし(笑)